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オーボエは二枚のリードを使って音をだるダブルリードの楽器です。リードとは楽器の発音源となるアシ、木、竹の薄片です。ダブルリードの楽器の歴史はたいへん古く、古代エジプトや古代ギリシャの葦笛などが伝えられています。ダブルリードの楽器は野外楽器として広まり、トルコのズルナがヨーロッパに伝わり、オーボエの元祖になったと言われています。オーボエは弦楽器のみだったオーケストラに初めて入った管楽器であり、初期にはキーが3つであったのが、改良を加えられ現在では16または13個のキーを備えるようになっっています。
2オクターブ半をこえる音域をもち、リードやモデルによって音域に違いがあります。牧歌的で哀愁を帯びた音色をもち、田園的な音楽には欠くことができません。オーケストラの音合わせでは、オーボエを基準に他の楽器が合わせることになっています。これはリードのピッチを変えるのに手間取るためです。オーボエは18世紀に独奏楽器として最も活躍し、多くの奏者が現れ、有名なオーボエ協奏曲も多く作られました。その中でも定番と呼ばれるものが、マルッチェロの協奏曲ニ短調、モーツアルトの協奏曲ハ長調、シュトラウスの協奏曲ニ長調の3曲です。じっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。